読み方:きょうこうきはん
別名:ユスコーゲンス
国際法上の概念で、絶対に破ることのできない規定、あるいは一部の国家の間で合意形成に至ったとしても排除することができない規定。ウィーン条約法条約では、国際社会全体が強行規範を受け入れるものとされている。
強行規範の具体例として、ジェノサイド、人道に対する罪、奴隷制度、拷問などが挙げられる。強行規範は国際法上比較的新しいもので、未だ国際社会において確立していないという意見もある。
強行規範は他の国際法規に優先して効力を発揮するとされる。強行規範とみなされた場合、他の国際法上の規範にかかわらず、介入などの行為を正当化できる場合もある。