2013年8月9日金曜日

与党内野党

読み方:よとうないやとう

主に連立与党内において、与党の政策決定を慎重に行わせるように牽制する一部の集団。多くの場合、与党第一党と連立を組む少数政党を指して用いられる。

連立は主に各党間の政策や利害関係が一致した場合に組まれるが、連立与党内部においても特定分野をめぐって意見が分かれることがある。連立与党の内部で各党が意見を異にすることによって、より慎重な意思決定過程へと促す効果があるとされる。与党内野党は議会における野党のような役割を連立与党内で担う。

2009年に政権交代をした民主党は当初、社民党、国民新党との連立政権であったが、普天間基地移設問題をめぐって各党の意見が与党内で対立、移設問題の意思決定が先送りされた。

2013年現在、第一党の自民党は公明党との間に連立を組んでいるが、両党の間では憲法改正などをめぐって意見が割れている。公明党の山口那津男代表は、公明党を与党内野党とし、自民党の政策を牽制することで党の存在感を示そうとしている。