2013年8月6日火曜日

減胎手術

読み方:げんたいしゅじゅつ
別名:減数手術

複数の胎児の妊娠が判明した場合に、その胎児うち一部を中絶する手術。妊娠12週未満に行われることが多い。多胎出産時に比べ、減胎手術によって減胎した方が安全に出産を行うことができるという意見もある。

日本において減胎手術が行われるようになった背景には、排卵誘発剤を使用した不妊治療の副作用によって複数胎児を妊娠するケースが増加したことなどが挙げられる。また減胎手術が行われる前には、全胎児の中絶か全胎児の出産のどちらかを選択しなければならなかった。

2013年7月現在、母体保護法では減胎手術について規定しておらず、他に減胎手術に関する法整備もされていない。また減胎手術は、日本の産婦人科界の学会によって禁止されているがその法的拘束力はない。日本では、減胎手術には倫理的な問題があるとされ、減胎手術に関する議論は停滞している。

2013年8月5日に、長野県下諏訪町の諏訪マタニティークリニックが減胎手術を行っていたことが明らかになった。諏訪マタニティークリニックでは、染色体に異常が見られた胎児のみを選んで手術を行っていたとされる。