2013年12月18日水曜日

キンバリー岩

別名:キンバーライト
別名:雲母橄欖岩
英語:kimberlite

マントル物質に由来する橄欖岩(かんらん岩)。地下100キロメートル級の深層におけるマントルの高温・高圧環境は、炭素成分をダイヤモンドに変化させ得る。地殻変動により地表付近まで運ばれてきたキンバーライトの母岩は、ダイヤモンドの鉱床となる。

キンバリー岩の名称は、19世紀に初めてダイヤモンドの大規模な露天掘り採掘が開始された南アフリカの都市キンバリーに因む。ちなみに都市キンバリーには「ビッグホール」と呼ばれる採掘跡があり、重機を使用せず手掘りで設けられた穴としては世界最大の穴となっている。

キンバリー岩はアフリカ南部、ロシア、オーストラリアなどの、特定の限られた地質に偏在する。2013年12月には、南極大陸にキンバリー岩の岩床が存在する可能性があるとする論文がNature Communications電子版に掲載された。

関連サイト:
The discovery of kimberlites in Antarctica extends the vast Gondwanan Cretaceous province - Nature Communications