2013年12月16日月曜日

キャベツ戦略

読み方:キャベツせんりゃく
別名:包心菜戰略

中国政府と中国の漁民による、自国の領海を拡げる戦略のこと。または、領海を実効支配する戦略のこと。

キャベツ戦略では、中国政府が他国の領海、あるいは、紛争のある領海へ何隻かの漁船を送り込む。そして、その漁船を保護する名目で、漁船の前方に何隻かの軍艦を配置する。さらに軍艦の前方に漁船を送り込み、またさらに前方に軍艦を配置する、という行為を繰り返し、自国の領海を拡げていく。このような配置が、1枚ずつ包み込んでいるキャベツの葉に似ていることからキャベツ戦略と呼ばれている。

南シナ海のスカボロー礁(黄岩島)は、中国や台湾、フィリピンなどが領有権を主張しているが、中国は2011年頃からスカボロー礁へ向けてキャベツ戦略を行い、2013年9月にはコンクリートブロックを設置するなどして実効支配に着手している。