2013年12月16日月曜日

嫦娥3号

読み方:じょうがさんごう
別名:嫦娥三号
別名:嫦娥三號
英語:Cháng'é Sānhào
英語:Chang'e 3

中国の月探査計画、「嫦娥計画」の一環として開発された無人探査機。2013年12月2日に長征3号B/G3ロケットによって打ち上げられ、12月14日に月面の「虹の入江」への軟着陸が成功したと報じられた。

嫦娥3号は、2010年に月周回軌道に乗り、月面の写真撮影などを行った「嫦娥2号」に続いて、月面への着陸と月面の探索を目的として開発された。ランダー(着陸船)およびローバー(月面車)の「玉兎号」で構成され、観測用のカメラや望遠鏡、土壌分析用の分光計などが搭載されている。

嫦娥3号の月面への探査機の着陸成功は、1976年に旧ソ連が打ち上げた探査機「ルナ24号」以来37年振り、中国は米国と旧ソ連に続き月着陸に成功した3番目の国家ということになる。

中国の月探査は、月に豊富に埋蔵されていると言われている「ヘリウム3」の権益確保を目的としているという推測がある。ヘリウム3は核融合発電に用いられる元素である。