2014年5月26日月曜日

しんかい12000

読み方:しんかいいちまんにせん
別名:深海12000号
英語:Shinkai 12000

水深1万2000メートルまでの潜航能力を持つ有人潜水調査船、および、同調査船の開発構想。2014年5月現在、海洋研究開発機構が本格的に開発に着手しつつある。

しんかい12000は、海洋研究開発機構が運用している「しんかい6500」の後継機となる。しんかい6500は1989年に竣工し、90年代初頭から潜航調査を行っている。2010年代まで、世界最深の潜航性能を持つ潜水艇の位置にあった。2012年に中国が「蛟竜号」により水深7000メートル強の潜水に成功したと発表したことで、最大深度世界一の座からは退くことになった。

しんかい12000の開発・運用が実現すれば、世界で最も深い深海底とされるマリアナ海溝の最深部へ到達することが可能となる。マリアナ海溝の最深部はチャレンジャー海淵と呼ばれ、水深およそ11000メートルといわれている。