2014年5月26日月曜日

蛟竜号

読み方:こうりゅうごう
別名:蛟竜號
別名:有人潜水艇蛟竜号
別名:蛟龙号
別名:蛟龍號
別名:蛟龙号潜水器
別名:submersible Jiaolong

中国で開発された有人潜水艇。最大深度は7000メートル。2012年6月に7000メートル超の潜航を成功させたと発表されている。

蛟竜号は中国が科学技術の強化を目指し推進していた「863計画」の一環として、2000年代に開発がスタートした。設計および開発は中国独自の技術によるものとされている。2010年より試験潜航を開始し、同年半ばに3700メートルの潜航に成功、2011年に5000メートルを突破、2012年6月に7062メートル強まで潜ることに成功したという。

蛟竜号の7000メートル潜航は、それまで世界最深の潜航性能を持つ潜水艇に位置していた日本の「しんかい6500」を抜き、世界最深に到達したことを意味する。なお、しんかい6500は、1989年に深度6500メートル超の潜航を実現し、以後20数年間トップに位置してきた。

「蛟竜」の原義は、空想上の生き物で、竜として成長する前の幼い竜のことである。ちなみに、旧日本帝国軍が開発していた量産型の軍事潜水艦「甲標的丁型」も、通称「蛟竜」という。

関連サイト:
有人潜水調査船「蛟龍号」が水深7020メートルに到達、世界記録を更新―中国 - レコードチャイナ 2012年6月25日