2014年5月20日火曜日

大川小訴訟

読み方:おおかわしょうそしょう
別名:大川小学校訴訟
別名:大川小津波訴訟

2011年3月に発生した東日本大震災(に伴う大津波)で、宮城県石巻市立大川小学校の児童や教職員の多くが死亡したことを受け、死亡した児童の遺族らが石巻市と宮城県を相手取り起こした提訴。2015年5月に第1回口頭弁論が行われた。

東日本大震災の発生当時、大川小学校には108名の児童が居り、そのうち74名が大津波に呑まれて死亡した。教員は11名中10名が死亡している。大川小で津波に襲われて生き延びた児童はわずか4名、教員は1名のみである。死亡した23名の児童の遺族が原告となって提訴した。

大川小訴訟の原告側は、教員らが津波の到来までに適切に避難誘導を行っていれば命を救うことができたはずで、指示を誤ったために死なせたのだとして、学校側の安全配慮義務違反などの過失を問うている。市と県は、遺族へは真摯に対応していくと述べつつ、津波を予見できなかったことはやむを得ないとして、過失を認めない立場を表明している。