2014年5月20日火曜日

相模トラフ

読み方:さがみトラフ

相模湾から伊豆・小笠原海溝にまたがるトラフ(プレートの境界)。関東大震災をはじめとする、関東圏の大規模な地震の震源となっていることで知られる。

相模トラフは、相模湾から南東へ300キロメートルほど伸び、伊豆・小笠原海溝に達する形で横たわっている。相模湾側の端は北米プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートが接する地点となっており、また伊豆・小笠原海溝側の端は太平洋プレート、北米プレート、フィリピン海プレートが接する地点となっている。

相模湾からは、相模トラフと枝分かれするようにして、南海トラフも西日本の太平洋沿岸へ伸びている。

2011年に東日本大震災が発生した影響を受け、国内では地震に対する被害想定の見直しと対策が進められている。とりわけ南海トラフを震源とする巨大地震(南海トラフ巨大地震)は、今後数十年内に発生するとされる確率が決して低くなく、また発生時の被害を受ける地域も被害の程度も大きなものとなることが危惧されている。

相模トラフの周辺で巨大地震(相模トラフ沿い地震)が発生する確率は、関東大震災およびその前(18世紀初頭)に発生した元禄関東地震などの発生間隔から、この数十年で巨大地震が発生する確率は(南海トラフ巨大地震に比べれば)低いものと考えられている。しかしながら発生確率は皆無ではない。