2014年10月6日月曜日

傘革命

読み方:かさかくめい
別名:雨傘革命
別名:傘の革命
別名:傘デモ
別名:香港傘革命
別名:アンブレラレボリューション
別名:umbrella revolution
別名:Hong Kong umbrella revolution

2014年夏に大規模デモ活動に発展した、香港における民主化要求デモ活動の通称。

「傘革命」の呼び名の由来は、デモ参加者が用意した雨傘に由来する。これは政府当局が鎮圧手段として用いる催涙ガスなどを防ぐためのものである。傘を掲げて抗議する参加者の姿が世界のメディアで報じられ、広く知られると共に、傘がデモを象徴とするアイテムとして認知されるに至った。

傘革命の発端は、2017年に行われる香港政府首長(行政長官)の選挙制度に関する中国政府の取り組みが、香港市民の強烈な反発を招いたため、とされる。これまでは中国政府が香港行政長官を指名していていた。2017年の選挙ではいわゆる普通選挙の方式がとられることになっていた。しかし中国政府は、2014年8月の議会において、2017年の選挙では中国政府が支持する者のみ行政長官の候補者として認める方針を固めた。すなわち候補者はあらかじめ中国政府により選定されることとなり、政府に対立する候補者は選挙前に排除されることとなる。

香港行政長官の選挙制度に関する方針は2014年8月末に決定した。これを受け、普通選挙を求める抗議活動が学生を中心に行われはじめ、9月後半には抗議活動が大規模化し、政府当局はデモ活動に対する鎮圧を開始した。

傘革命は2014年9月末から10月6日現在まで続いており、市街の中心地を占拠するなどの活動に発展している。抗議者側は非暴力・平和的手段による訴えかけを基調としている。