2015年1月8日木曜日

年収1075万円

読み方:ねんしゅうせんななじゅうごまんえん
読み方:ねんしゅういっせんななじゅうごまんえん
別名:年収1075万
別名:年収千七十五万円

労働基準法ならびに関連省令において「高度の専門知識等」(を有する者)と規定される年収の基準。勤務年数をはじめとする所定の条件を満たし、かつ1075万円以上の年収が得られている場合、その業務は(医師・税理士といった特定の資格を持たなくても)「高度の専門知識等」と規定される。

年収1075万円以上の条件を含む「高度の専門知識等」の規定は、2003年の「厚生労働省告示第356号」に記述されている。国内外で博士号を取得した者、医師・税理士・弁理士ほか特定の資格を持つ者などに加えて、「年収1075万円」を含むいくつかの条件を満たす者が規定に含まれる。

2015年現在、厚生労働省は、専門職に従事する特定の労働者に限り労働時間の規制を廃する「ホワイトカラーエグゼンプション」構想を推進している。2015年1月に具体的内容が取りまとめられたと報じられ。ホワイトカラーエグゼンプション適用対象・対象外を分ける基準を1075万円とする考えが明らかになった。

ホワイトカラーエグゼンプションは、専門職事務職(ホワイトカラー労働者)に対して法的例外規定を設け、労働時間ではなく成果を基準として(成果主義で)賃金支払いを行ってよいとする制度である。より柔軟な労働環境の実現が期待される。

関連サイト:
労働基準法第十四条第一項第一号の規定に基づき厚生労働大臣が定める基準(厚生労働省告示第三百五十六号) - 独立行政法人労働政策・研修機構