2015年1月8日木曜日

テイクソバクチン

英語:teixobactin

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する効果が期待できるとされる抗生物質の名称。2015年1月に科学誌「Nature」電子版に研究成果を発表した。

MRSAは黄色ブドウ球菌の抗生物質の多くに対して耐性を得た菌である。MRSAへ感染した場合、治療・対応は非常に難しく、院内感染の主要リスクのひとつとなっている。

テイクソバクチンは人工的環境での培養が可能であり、実用化されれば数十年ほどは耐性菌が現れず、その間は有効な治療薬として利用できる見込みが高いとされている。

2015年1月の時点では、テイクソバクチンは新たに発見された段階である。薬剤として活用するには臨床試験などの各種段階を経る必要があり、テイクソバクチンが実用化されるには少なくとも数年を要すると見込まれる。

関連サイト:
A new antibiotic kills pathogens without detectable resistance - Nature.com