読み方:むせんじゅうじしゃしかく
別名:無線従事者の資格
別名:無線従事者に求められる資格
特定の無線設備を操作または監督するために必要な国家資格の総称。電波法に規定されている。
無線従事者資格は、設備の用途や規模などに応じた複数種類の資格を総称したものである。操作範囲に応じて「総合無線従事者」「海上無線従事者」「航空無線従事者」「陸上無線従事者」および「アマチュア無線従事者」に大別され、各区分の中に「無線通信士」や「特殊無線技士」などの下位区分がある。その下位区分にも第1級から第2~4級までの級が設けられている。無線従事者資格の具体的な資格の種類は20数種類に上る。
無線従事者資格の取得条件には年齢や性別、国籍などに関する制限がなく、基本的には誰でも取得できる。過去には小学校修学前の児童がアマチュア無線技士の国家試験に合格して資格を取得したケースもある。
2010年代半ば現在、「ドローン」と呼ばれるラジコンヘリ的な飛行装置が一般に浸透しつつある。同時にドローンに関連する騒動も取り沙汰されるようになってきている。2015年4月には首相官邸で正体不明のドローンが見つかる騒ぎがあった。読売新聞は2015年5月9日付けの記事で、政府が特定条件を満たすドローンの操縦に対して無線従事者資格(第3級陸上特殊無線技士)の資格取得を義務づける方針であると報じた。
関連サイト:
飛行範囲広い機種に無線免許義務…官邸事件受け - 読売新聞(YOMIURI ONLINE)