2015年5月8日金曜日

アルゼンチンアリ

別名:アルゼンチン蟻
別名:亜爾然丁蟻
別名:アルゼンチンアント
別名:Linepithema humile
英語:Argentine ant

南米アルゼンチン周辺地域が原産とされる、やや小型のアリ。旺盛な繁殖力や攻撃性、スーパーコロニーの形成などの生態で知られる。世界各地で生息が確認されており、その多くの地域で侵略的外来種として危険視されている。

アルゼンチンアリは雑食であり、他種のアリや昆虫、植物の果実などさまざまな動植物を餌とする。外来種として定着すると周辺の在来種のアリや昆虫が駆逐されることも珍しくない。農作物も食害する他、アブラムシをはじめとする農業害虫を保護する生態を持つため他種の農業被害を助長する。人家に侵入して食品に群がったり営巣したりすることもある。大群ですばしこく動き回るため見た目も不快感をもよおす。多方面において害虫としての性質をもつといえる。

日本でも1990年代にアルゼンチンアリの生息が確認されており、以来西日本を中心に分布の拡大を広げている。国際自然保護連合(IUCN)はアルゼンチンアリを「世界の侵略的外来種ワースト100」の一種に挙げている。