2015年6月23日火曜日

サムの息子法

読み方:サムのむすこほう
別名:サンオブサム法
英語:Son Of Sam law
英語:New York's "Son of Sam" law

米国ニューヨーク州で制定された州法(New York State Executive Law)§ 632-aの通称。犯罪者が自身の犯罪歴を披瀝することによって(ビジネス化して)利益を得ることを禁じるもの。

「サムの息子」という名は、同法成立の契機となったニューヨークの連続(猟奇)殺人事件の犯人が名乗った通り名に由来する。この男は1970年代後半に複数名を殺害して逮捕された。程なく、とある出版社がその犯行経緯を手記として出版しないかと男に持ちかけ、その対価として多額の報酬を提示した。このことが明るみに出たことで大きな議論がわき起こった。サムの息子法はこの騒動に対応するかのようにして制定されている。

日本にはサムの息子法に該当する法律は特にない。しかしながら、2015年半ば現在、いわゆる神戸連続児童殺傷事件を1997年に起こして服役していた男の手記が刊行されたことで「犯罪歴のビジネス化」の是非を問う議論が一躍盛んとなり、サムの息子法にも注目が集まっている。

関連サイト:
Relates to preventing defendants from making any profit from their crimes - New York State Senate