別名:ギャンアングル
英語:Gann fan
株式やFXなどにおいて、売買タイミングを図ったりトレンドを知ったりするために、チャート画面上に描画する9つの直線のこと。あるいは、その手法。アメリカ合衆国の投資家であるウィリアム・ギャンによって提唱された。
ギャンファンは、チャート画面上の特徴的な価格(高値、あるいは、安値)を基点として、右方向へ向かって9本の直線を描画する。9本の直線のうち基準線は「1x1」と呼ばれ、高値を基点とした場合には基点から右斜め下45度に直線を引く。また、安値を基点とした場合には基点から右斜め上45度に直線を引く。さらに、7.5度(8x1)、15度(4x1)、18.75度(3x1)、26.25度(2x1)、63.75度(1x2)、71.25度(1x3)、75度(1x4)、82.5度(1x8)の8本の直線を引く。これら9本の直線が扇の形をしていることからギャンファンと呼ばれる。
ギャンファンでは、「1x1」の直線を基準として、「1x2」あるいは「2x1」のラインがレジスタンスライン、サポートラインとなって推移するとしている。また、「1x2」を下回った場合には、「1x3」のラインが下値目途となる。
ギャンファンはライントレードの手法の1つで、他にはギャングリッドなどを挙げることができる。