別名:緊急情報ネットワークシステム
英語:Em-Net
行政専用の通信回線「LGWAN」を利用して、国と地方自治体との間で緊急時に必要な情報を送受するシステムの通称。首相官邸が地域を指定して当該地域の都道府県・市町村へメッセージを発信、当該地域の自治体はアラートを強制的に受信する。これによって、有事における緊急性の高い情報の迅速かつ確実な伝達が期待される。
エムネットは2006年から全国的に導入・整備が進められている。エムネットと同様の緊急情報発信システムとしては、人工衛星を使用した「Jアラート」システムも整備が進められているが、より安価で導入できるエムネットの方が導入が進んでいる。
エムネットの導入が開始されてから10年前後の間に、実際にエムネットを利用して緊急情報が発信されたことが数例ある。いずれも北朝鮮が発射した飛翔体に関する注意喚起である。2017年8月29日早朝には北朝鮮が予告なく飛翔体を発射、日本上空を通過して太平洋の沖合に到達し、北日本の広域で緊急警報が鳴らされた。