2017年9月12日火曜日

アルジャーノン

英語:Altered generation of neuron
英語:ALGERNON

ダウン症の胎児を出生前に治療できると期待される化合物の名称。京都大学がマウスを使った実験に成功し、2017年9月5日の米国科学アカデミー紀要(PNAS)に研究成果が掲載された。

京都大学の研究チームの報告によれば、ダウン症の者には「DYRK1A」と呼ばれる遺伝子が過剰に発現している、脳の発達を流す神経幹細胞が正常に増えない、という特徴がある。アルジャーノンにはDYRK1Aの働きを抑制し、神経幹細胞の増殖を促す効果が認められる。これにより、胎児の脳構造の異常を出生前に改善(すなわち治療)できる可能性があるという。

関連サイト:
ダウン症の出生前治療を可能にする新規化合物 -ダウン症iPS神経幹細胞の増殖を促進- ― 京都大学 2017年09月05日