オリンピックに私事・私情を何かと差し挟もうとする韓国の傾向を揶揄する言い方。とりわけ韓国・平昌で開催される2018年冬季オリンピック(平昌オリンピック)にまつわる、「オリンピックの私物化」とも言い得る一連の動向に関連して用いられる例がまま見られる。
ウリンピックという語は朝鮮語で「我々」という意味合いを示す「ウリ」(우리)と「オリンピック」を合成したカバン語である。いわゆる韓国起源説を揶揄する「ウリジナル」も同種の発想に基づく表現であり、これは英語圏でも「Uriginal」の表記で言及されることがある。
平昌オリンピックは、韓国が北朝鮮との関係改善の契機として期待し利用しようとしている節が見られる。開催を目前に控えた2018年1月には、北朝鮮側が代表団を派遣する意向を表明し、韓国側はこれを歓迎、同月20日には女子アイスホッケーの種目において韓国と北朝鮮との南北合同チームが編成されることが正式に決定した。この顛末は少なからぬ数のメディアが「ウリジナル」と表現している。
オリンピックは平和の祭典であり、かつ、政治を持ち込まないという大前提を共有して行われる催しである。南北合同チームの結成をはじめとする平昌オリンピックのウリジナルっぷりを「平和に寄与する英断」と捉えるか、それとも「五輪に政治を持ち込む愚の骨頂」と捉えるかは、評価が分かれている。