2018年3月16日金曜日

奨学金破産

読み方:しょうがくきんはさん

大学や専門学校に通うために国や地方自治体などから学費を借りた「奨学金」制度を利用したものの、返済がままならず自己破産すること。

朝日新聞デジタルは2018年2月12日付けで「奨学金破産、過去5年で延べ1万5千人」と題した記事を掲載した。同記事によれば、およそ1万5千件の自己破産のうち半数強が本人、残り半数弱は連帯保証人と保証人の破産であるという。

高等教育機関は授業料が上昇傾向にあるが、世帯年収は低下の傾向にある。奨学金に頼らなければ大学進学は困難な進学希望者は少なくないが、卒業しても就職先が見つからず満足な収入が得られない場合もまた多い。非正規の職に就いたとしても奨学金の返済に充てる余裕があるほど賃金が得られる環境ではないことが多い。奨学金破産はあらたな社会問題として持ち上がっている。