2020年3月31日火曜日

コロナ禍

読み方:コロナか
別名:コロナウイルス禍

いわゆる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が招いた危機的・災厄的な状況のこと。社会的・政治的・経済的な、混乱・不安・損失などを総称した言い方。

新型コロナウイルスは2019年に中国の武漢で初めて確認され、2020年初頭から急速に世界中に感染を拡大し、同年春現在まさに世界的な混乱がもたらされている。

2020年3月30日の時点で、全世界のトータル感染者数は約73万人に上っている。死者数はすでに3万5千人を上回っているという。フランスのアナドル通信(Anadolu Agency)がこれを伝えている。(参照:COVID-19: Global death toll surpasses 35,000

健康被害だけでなく経済にも深刻な打撃がもたらされている。イタリア、フランス、アメリカをはじめとする複数の国・都市において非常事態宣言が発令されており、感染封じ込めのために人々の行動(主に外出)を制限する「ロックダウン」(都市封鎖)の措置が取られた都市も少なくない。飲食店や観光産業は事業が継続できておらず立ち行かなくなっている。

人々も行動の自由が著しく制限され、不満と不安を募らせている傾向が顕著になりつつある。日本では人々がマスクを買うためにドラッグストアに長蛇の列をなし、アメリカではトイレットペーパーや食料品の買い占めが起こり、イタリア南部では住民が暴徒化しスーパーマーケットを襲撃する騒ぎまで生じている。

3月末の時点では、このコロナ禍にいつ光明が差すのか定かでない。パニックを起こしたり自暴自棄になったりせず、「自分は大丈夫」のような思い込みや「自分は例外」のような思い上がりを自らいさめ、冷静に協調的に事の経緯を見守ることが求められる。