2010年10月29日金曜日

スーパー堤防

別名:高規格堤防

超過洪水の未然防止を目的とした堤防。大都市を中心に整備事業が進められている。

首都圏などの、特に川面より低い位置に地面がある地区において、堤防の内側(市街地側)に盛土をし、非常に幅の広い緩やかな斜面をもつ堤防を築く事業計画である。

堤防の高さの約30倍、数百メートル程度の距離に及ぶ緩やかな斜面を作り、堤防の麓の地区を斜面の上に再建する。数百メートルの広範囲に盛土を行うことで、津波や洪水による堤防決壊の危険を回避できるだけでなく、大規模な地震にも強くなる。また、堤防によってさえぎられていた眺望も開ける。

スーパー堤防の整備事業は1987年にスタートしたが、2010年現在、進捗率は6パーセントにも達していない。このまま進めると完成は400年後になるという。

予算は、特別会計の社会資本整備事業特別会計が用いられる。

特別会計を対象に実施される事業仕分け(第3弾)では、社会資本整備事業特別会計が仕分け対象として挙げられている。