2010年12月1日水曜日

名目雇用者報酬

読み方:めいもくこようしゃほうしゅう

あらゆる生産活動から発生した付加価値に対して労働を実際に提供した雇用者への分配額である「雇用者報酬」を、雇用者報酬を調査した時点での時価で表したもののこと。

雇用者報酬が前年度よりも上昇した場合、単純な言い方をすると雇用者が受け取った報酬の総額が上昇したことになるものの、物価がインフレ傾向ある場合は、単純に「名目雇用者報酬」の増減だけでは、実質的に雇用者報酬が増減したかどうかを測定するのは難しい。

そこで、ある基準年の時点での物価水準に「名目雇用者報酬」を換算した雇用者報酬が「実質雇用者報酬」であり、この換算していない元の値が「名目雇用者報酬」に当たる。

一般的には、名目雇用者報酬はインフレ期には上昇傾向にある一方、デフレ期の場合は実質雇用者報酬を下回る傾向にある。