2010年12月1日水曜日

雇用者報酬

読み方:こようしゃほうしゅう
英語:Compensation of Employees

国民経済計算などのマクロ経済指標において、公務員や民間企業など勤務先の種類を問わず、あらゆる生産活動から発生した付加価値の内、労働を実際に提供した雇用者への分配額のこと。平たく言うと、労働者または社会人が受け取った給与や報酬のこと。

「雇用者報酬」と言う場合、この場合の「雇用者」には、中央省庁や地方公共団体などに勤務する公務員、民間企業などに勤務する従業員などが全て含まれるほか、会社役員、特別職の公務員、国会議員や地方議員なども含まれる。逆に、個人事業主、および無給で働く家族従業者などは含まれない。

また、「雇用者報酬」と言う場合、この場合の「報酬」には、所得税や社会保険料雇用者負担等の控除前の「現金給与」のみならず、現物支給や自社製品の支給などで「雇用者」が得た物品やサービスに対して「雇用主」が支出した金額、健康保険や厚生年金等の社会保障基金に対して雇用主が負担している負担金相当額、「退職一時金」等への負担金、などが全て含まれる。

なお、雇用者報酬を、調査時点での時価に換算した値は「名目雇用者報酬」と呼ばれ、逆に、特定の基準年の物価水準に換算したものは「実質雇用者報酬」と呼ばれる。

関連サイト:
用語解説(国民経済計算) - 内閣府