2010年12月24日金曜日

樹状細胞

読み方:じゅじょうさいぼう

免疫細胞の一種。樹状の名のとおり分岐した突起を持っている。抗原を取り込み、他の細胞に提示することにより、体内の適応系統に抗原を覚えさせるという役割を持っている。この働きによって体内で異物を狙い撃ちする免疫機能が保たれている。

この樹状細胞を利用した免疫療法が、「樹状細胞ワクチン療法」(がんペプチドワクチン療法)と呼ばれる。これは患者から摘出した癌細胞を樹状細胞に覚えさせ、体外で培養して注射し、免疫系に癌細胞を攻撃対象として認識させるという手法である。体外で培養するため「養子免疫療法」とも呼ばれる。癌細胞の特徴として、癌細胞に特異的に見られる「WT1ペプチド」を樹状細胞に覚えさせる方式が主となっている。

関連サイト:
がんワクチン「樹状細胞ワクチン療法(樹状細胞療法)」 - テラ株式会社