2010年12月13日月曜日

京都議定書延長

読み方:きょうとぎていしょえんちょう
英語:extension of the Kyoto Protocol

京都議定書によって規定された枠組みを従来どおりの枠組みで2012年以降も継続する案。規制内容を変更するか否かで各国間の意見が分かれている。

京都議定書において温暖化ガスの規制の対象となっているのは日本、米国、欧州などの一部先進諸国であり、合計しても世界の排出量の3割未満程度に過ぎない。それだけでなく、最も排出量の多い米国は京都議定書を不承認として離脱している。米国と並び排出量が多い中国も京都議定書の規制対象となっていない。現在の枠組みを継続しても、日本をはじめ特定の国だけが過大な負担を強いられるという見解があり、内容を更新して策定しなおすべきとの声が上がっている。

京都議定書の発効期間は2008年から2012年までとなっている。2010年11月から12月にかけて開催された第16回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP16)では、期限切れの迫った京都議定書の枠組みを延長するか否か検討されたが、各国間の合意が得られず、結論は先送りされた。