2011年1月26日水曜日

ウルバッハ・ビーテ病

読み方:ウルバッハビーテびょう
別名:ウルバッハ・ヴィーテ病
英語:Urbach-Wiethe disease

脳疾患の一種。代謝異常により扁桃体が破壊され、他の感情は正常に機能するが、「恐怖」に関する感情がまったく欠落した状態になるという。「Current Biology」誌上でジャスティン・ファインスタイン医師が報告した症例では、一般的には恐怖の対象であるものに対して、患者は逆に強い好奇心を持ち、積極的に関わろうとしたという。

ウルバッハ・ビーテ病は恐怖を感じる脳内のプロセスを解明する手がかりになり得るかもしれないと考えられている。PTSD(心的外傷後ストレス障害)における恐怖のメカニズムに応用すれば、PTSDの治療に役立つのではと期待されている。

関連サイト:
扁桃体の構成と機能 - 慶応大学 川村光毅 教授 退任記念ホームページ