2011年3月28日月曜日

人工放射性同位体

読み方:じんこうほうしゃせいどういたい
別名:人工放射性元素
英語:artificial radioactive isotope

元素の放射性同位体のうち、天然にはほとんど存在せず、人工的な手段によって生成されるもの。天然に存在するものは「天然放射性同位体」と呼ばれる。

人工放射性同位体は、加速器で作られたり、あるいは原子炉内で核分裂反応の副産物として生成したりする。その一部は医療などで使用され、放射線療法として重要な役割を果たす。また、原子炉で生成される放射性同位体は、原発事故などで施設外にもれ出ると広範囲にわたる核汚染を引き起こすおそれがあり、厳重な警戒を要する。

人工放射性同位体の例として、コバルト(コバルト59)の放射性同位体であるコバルト60、コバルト56、コバルト57、コバルト58、セシウム(セシウム133)の放射性同位体であるセシウム134、セシウム135、セシウム137、ヨウ素(ヨウ素127)の放射性同位体であるヨウ素131、ヨウ素133、などがある。