2011年4月30日土曜日

湾口防波堤

読み方:わんこうぼうはてい

湾内の港や陸地において、津波の被害を軽減するために設置される構造物。コンクリート製の「ケーソン」を湾口に並べ、壁の役割を果たすもの。

岩手県の釜石港では、明治時代(1896年)に発生した三陸沖地震による津波(三陸大津波)の被害を教訓として建設された、水深63メートルの上に建つ世界最大の防波堤があった。2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震による大津波は、その釜石港の湾口防波堤も大きく損壊させた。その津波はさらに釜石港の岸に建設された高さ10メートルの防潮堤をも突破して、湾内に壊滅的な被害をもたらしている。