2011年3月25日金曜日

急性放射線障害

読み方:きゅうせいほうしゃせんしょうがい
英語:Acute Radiation Syndrome
英語:ARS

短時間に大量の放射線を浴びる(被ばくする)ことによってあらわれる障害。被ばくの直後から数週間以内に発症するものを指す。

急性放射線障害は「急性放射線症」および「急性放射線皮膚障害」を含む。「急性放射線症」は放射線によって体内の細胞が破壊され、下痢や嘔吐、白血球の減少をはじめとする症状が現れる症候群である(腸や脊髄がダメージを受けやすい)。また、「放射線皮膚障害」は、被ばくの影響で皮膚が熱傷(ヤケド)のような症状を呈するものを指す。

また、上記の症状の他に、被ばくによる即死も、急性放射線障害に含まれる。

なお、急性放射線障害に対して、被ばく後数年を経てから影響が出はじめる放射線障害を「慢性放射線障害」という。

関連サイト:
電離放射線に係る疾病の業務上外の認定基準について - 労働省労働基準局(昭和51年)