2011年3月23日水曜日

震災泥棒

読み方:しんさいどろぼう
別名:震災ドロ

震災後の被災地で窃盗などの悪事をはたらく者。「火事場泥棒」をもじった言葉。

巨大地震の直撃を受けた被災地では、倒壊してガレキになった家屋、住人が避難している空き家、持ち主が不明の自動車などが多く発生する。被災者も混乱し、疲弊し、慢性的な物資の不足に困窮する。そうした状況の中で、空き巣に入ったり、車上荒らしを行ったりする震災泥棒が横行しがちになる。

2011年3月11日に東北地方を襲った震災(東北地方太平洋沖地震)では、被災者の慎ましく協力的な行動に世界中から賞賛の声が上がった。他方では、ボランティアと自称しつつ乗用車からガソリンを抜き取ろうとしていた男など、モラルが問われる震災泥棒の姿も報道されている。