2011年9月2日金曜日

不活化ワクチン

読み方:ふかつかワクチン

予防接種などで投与されるワクチンのうち、特殊処理で死んだ細菌やウィルスを使用して調剤したワクチンのこと。液性免疫を作るために接種される。

従来一般的なワクチンは、生きた細菌やウィルスを、毒性を弱めて接種する。これは不活化ワクチンに対して「生ワクチン」と呼ばれる。毒性は微弱化されているが、実際に罹患することで免疫を作る方式であるため、大事に至るケースが皆無ではない、というリスクがある。

不活化ワクチンでは、すでに死んた細菌・ウィルスを使用するため、接種後に活動することがなく、生ワクチンに比べると安全性が高いとされる。ただし、細菌・ウィルス自体が活動しないため、免疫がつきにくく、免疫が出来るまでに複数回、接種を継続する必要がある。

2011年現在、日本では小児麻痺(ポリオ)の予防接種は、現在、生ワクチンによる接種が行われているが、2012年にも不活化ワクチンへの移行が進む見通しとなっている。