2011年9月29日木曜日

腫瘍マーカー検査

読み方:しゅようマーカーけんさ
英語:tumor marker

腫瘍細胞から分泌され、分泌量を測定することでガンの兆候などを検査することが可能な、「腫瘍マーカー」と呼ばれる物質を用いた臨床検査。

腫瘍マーカーとして用いられる分泌物は、ガンの発生した位置によって種類が異なる。そのため、体液中の腫瘍マーカーの種類や分量を調べることで、ガンの有無、どのあたりにガン細胞があるのかといったことをおおむね知ることができる。

1種類の腫瘍マーカーで精密な位置特定は困難であるため、複数の腫瘍マーカーを組み合わせて診断される。また、腫瘍マーカーは必ずしもガンの発生のみによって増大するわけではなく、他の疾患などによって増大が見られる場合もあるため、腫瘍マーカー検査は診断方法として万全であるというわけではない。

2011年9月、国立がん研究センターにおいて、腫瘍マーカー検査の検査方法や試薬の変更を行い、それにも関わらず、診断結果は従来どおりの検査方法を適用するというちぐはぐな状態が、過去4年間続いていたことが、関係者からの指摘により明らかとなり、物議を醸している。

関連サイト:
腫瘍マーカー - 独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報サービス