2011年9月8日木曜日

買い物弱者

読み方:かいものじゃくしゃ
別名:買い物難民

食料品や日用品といった、日常の買い物に困難を感じている人。高齢者を中心に増加傾向にあり、社会問題のひとつとなっている。

買い物弱者が顕著になりはじめた背景としては、大型店舗の進出などによって近隣地域の個人商店などが著しく減少しつつあり、また、大型店舗は郊外や離れた場所にあって自動車がなければ行けない場合も多い、といった要因が挙げられる。そのため、自動車がない、体力がない、などの理由で満足に買い物ができない場合が増えつつある。

買い物弱者を救済する主な手立てとして、近隣に小規模でも買い物ができる店舗を設けて、出かけやすくする、とか、送迎バスや乗り合いバス、その他公共交通機関を充実させる、あるいは、宅配サービスにより商品を届ける、などの対策方法がある。また、インターネットショッピングは注文も商品の受け取りも自宅でできるため、買い物弱者の救済方法として有望視されている。

2011年3月に発生した東日本大震災では、店舗が被災して機能しなくなり、買い物弱者の問題が一層際立つ事態に至っている。2011年9月に、コンビニエンスストアチェーンの「ファミリマート」では、配送用トラックを改造した移動販売車「ファミマ号」で被災地に赴き、被災地の買い物弱者へ日用品を提供する旨を発表している。

関連サイト:
「買い物弱者(買い物難民)応援マニュアル」を策定 - 経済産業省
「買い物弱者(買い物難民)応援マニュアル(第2版)」を策定 - 経済産業省
ファミリーマート初の4つの温度帯の販売設備を搭載した移動販売車 移動コンビニ「ファミマ号」が稼動 - k虻式会社ファミリーマート(2011年09月08日)