2011年11月4日金曜日

キュリウム242

別名:cm242
英語:Curium-242

キュリウムの同位体の一種。半減期は約160日。アルファ線を放射する。

キュリウム242はキュリウムの放射性同位体であるが、キュリウムの同位体はすべて放射性物質であるため「放射性セシウム」のようには呼ばれることはあまりない。

キュリウム242やキュリウム244などの物質は核燃料などに含まれ、自発核分裂によって放射性キセノンを生成することがある。なお、放射性キセノンはウランの核分裂反応でも生じる物質でもある。

2011年11月に東京電力福島第一原子力発電所の原子炉2号機から放射性キセノンが検出された際、それが臨界によるものか自然核分裂によるものかがすぐには判別できず、議論を呼んだ。東京電力は11月3日、キセノンを分析した結果として、自然核分裂によるものと結論付けている。