2011年11月9日水曜日

ヨーロッパ加圧水型原子炉

読み方:ヨーロッパかあつすいがたげんしろ
別名:欧州加圧水型原子炉
別名:ヨーロッパ型加圧水型炉
英語:European Pressurized Reactor
英語:EPR

フランスとドイツが共同開発した新世代の加圧水型原子炉。定格出力は約160万キロワットで、例えば福島第一原発2号機と比較すると約2倍の規模である。2011年現在、世界最大級の出力を持つ方式である。

ヨーロッパ加圧水型原子炉は、高出力である点の他に、過酷事故が発生した際の安全性の確保が設計上に反映されている点などが特徴となっている。

ヨーロッパ加圧水型原子炉の導入をはじめて開始したのはフィンランドのオルキルオト原子力発電所である。3号機の原子炉として2005年に着工されている。2007年にはフランスのフラマンビル原子力発電所3号機、2009年には中国の台山原子力発電所でも工事が開始されている。

オルキルオト原子力発電所では、当初3年の工期が見積もられていたが、工事は度々延期されている。本式の稼動開始は2014年頃になるものと見られている。