2012年3月1日木曜日

想定津波高

別名:津波想定高

巨大地震の発生により想定される津波の高さ。国土交通省によれば、特に「東海、東南海・南海地震等が起きた際、海岸に到達するおそれが多い津波の高さのこと」を指すとされる。

想定津波高は、海岸部の各地域における津波防災において施策を左右する情報となる。浸水範囲から外れた高台を緊急避難場所に指定したり、場合によっては平地に津波避難タワーを設置したり、避難訓練を実施したりといった対策がとられる。

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、沿岸部各地で高さ10メートルを超える津波が発生し、多くの地域が壊滅的被害を受けた。以降、東海地震の津波被害が想定される西日本太平洋側の各地は、従来の想定津波高を大幅に引き上げて「最悪のシナリオ」として公表し、対策の見直しを図っている。

関連サイト:
津波に備えよう - 国土交通省水管理・国土保全
平成23年版 防災白書 - 内閣府防災情報のページ