2012年4月17日火曜日

タリフライン

英語:tariff line

関税における対象項目の分類の細目数。課税対象を品名ごとにまとめて関税率を規定したものを「関税率表」というが、タリフラインは「関税率表」における品目をさらに細かくしたものである。

関税率表では、例えば米、小麦、乳製品などのように品目が分類されている。タリフラインは、関税率表の分類をさらに細分化し、例えば米であれば精米や玄米などに分類している。日本では、米に関連するタリフラインの数は34、麦については75ある。タリフラインの数や内容は国によって異なる。

自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)において関税撤廃が行われる場合、タリフラインが取り扱いの単位とされ、全タリフライン(全取り扱い品目)の何パーセント、という形で関税軽減・撤廃(譲許)の規模が決定される。例えば、日本がEPAを締結し、即時関税撤廃を行う場合に、関税が撤廃されるタリフラインの割合は、全タリフラインの75~80パーセント程度であるとされる。

TPP(環太平洋経済連携協定)の原加盟国4ヵ国が結んでいる経済連携協定(P4協定)では、シンガポールが締結当初から100パーセント(全タリフライン)の関税を撤廃している。

ちなみに、タリフ(tariff)とは関税・税率といった意味の英語。

関連サイト:
TPP協定交渉の分野別状況 - 国家戦略室