2012年4月23日月曜日

アークホーン

英語:arc-horn

鉄塔や電柱などに備え付けられている「碍子」(がいし)を、放電の衝撃などから保護するための器具のこと。

鉄塔・電柱といった電線を吊り下げる構造物は、多くの場合、「碍子」と呼ばれる絶縁用の部品を介して電線を支持している。鉄塔に落雷があった場合などに、碍子の表面から放電されると、高い負荷がかかって碍子を破損してしまいやすい。アークホーンを取り付けることで、碍子や電線からの直接の放電を回避し、それにより損傷のリスクを減らすことができる。

2012年3月から4月にかけて、長野県諏訪市の山中にある高圧電線の鉄塔で、絶滅危惧種のクマタカが感電死する事例が2件相次いで発生している。原因はクマタカが碍子にとまろうとして両翼が碍子に接触、通電したものと見られている。