2012年4月19日木曜日

元禄型関東地震

読み方:げんろくがたかんとうじしん

相模トラフを震源として関東地方で発生する地震のうち、房総半島の南沖を含む広範囲が連動して震源となった大規模な地震のこと。

関東地震は震源域によって「大正型関東地震」と「元禄型関東地震」に区分される。大正型関東地震は、神奈川県から東京湾を挟んで房総半島西側を震源域とする地震である。1923年に発生した関東大震災に見られる。また、元禄型関東地震は大正型地震の震源域を東側にもうひとつ並べた程度の広い震源域をもち、その範囲は千葉県の沖合いに及んでいる。

大正型関東地震の周期は数百年に1度のペースとされているが、元禄型関東地震の周期はさらに長く、二千数百年に1度であると推測されている。1703年の元禄年間に発生しているのでこの30年間で発生する確率はほぼゼロと見られている。

元禄型関東地震は震源が沖合いに及んでいるため、大規模な津波被害をもたらすことが想定される。元禄関東地震は記録がある中では最悪の津波被害があったという。東日本大震災を踏まえて最悪のケースとして想定される被害の検証が行われている。

関連サイト:
元禄型関東地震の想定震源域 - 地震調査研究推進本部