2012年4月26日木曜日

親子上場

読み方:おやこじょうじょう

親会社と子会社が、どちらも証券取引所に上場して株式公開していること。

親会社と子会社がそれぞれ異なる証券取引所に上場していても、親子上場と呼ばれる。主な例としては、NTTとNTTドコモ、日立製作所と日立電線、ソフトバンクとヤフーなどがある。

親子上場は株式上場によって子会社の知名度が向上する、企業価値が向上する、親会社は子会社の株式を売却して利益を得ることが可能となる、といったメリットがある。他面、投資家と親会社との間に意思対立が生じうるなど、迅速な意思決定が難しくなる可能性や、親会社の経営介入によって子会社側の株主のメリットが損なわれる可能性などがある。

親子上場の事例は、2007年から2008年頃まではほぼ右肩上がりで増加していたが、2008年以降から減少に転じている。2012年3月時点の調査では親子上場に該当する企業の合計が13年ぶりに300社を下回った。

関連サイト:
株式市場における 親子上場の存在感とその功罪 - ニッセイ基礎研究所2010年10月