英語:1,2-Dichloropropane
有機塩素化合物の一種。無色の液体で、クロロホルムのような臭気がある。
1,2-ジクロロプロパンは毒性が高く、皮膚に触れると赤みが差すと共に痒みを生じ、吸引すると頭や喉に痛みを覚える。長期的に触れ続けると肝臓がん、胆管がんなどが発生するリスクもある。
2012年5月19日、毎日新聞は、西日本のオフセット校正印刷会社の従業員が高確率で「胆管がん」に罹り死亡したことを報じている。労働環境学の専門家によれば、かつて校正印刷部門で印刷機の洗浄に使用されていた1,2-ジクロロプロパンなどの有機溶剤が原因となっている可能性が高いという。
関連サイト:
胆管がん多発:死亡男性「有機溶剤で悪環境」 - 毎日新聞 2012年5月19日