2012年5月19日土曜日

日食網膜症

読み方:にっしょくもうまくしょう
別名:日光網膜症
別名:太陽網膜症
別名:太陽性網膜症
英語:eclipse retinopathy

網膜症と呼ばれる網膜の疾患のうち、特に日食を観察しようとして太陽を直視することで引き起こされるものを指す語。晴天の太陽の強い光により、網膜の細胞が損傷を受けて発症する。

日食網膜症に罹ると視力低下、目眩や疲れなどの症状が出る。網膜細胞が死滅するに至った場合は重度の視力障害が残る。

網膜症は慢性疾患としては糖尿病などと併発するが、日食が発生すると不用意に観察しようとして急性の日食網膜症になる人が多く出る。適切な遮光性能のある日食グラスを用いるか、より間接的な観察方法を取る必要がある。

2012年5月21日の金環日食を間近にした5月半ば以降、日食網膜症に関する啓蒙と、日食グラスなどの使用を推奨する呼びかけが各種の関係機関で行われている。

関連サイト:
日食網膜症 eclipse retinopathy、日光網膜症 solar retinopathy