2012年6月6日水曜日

消えた年金

読み方:きえたねんきん
別名:消えた年金記録

旧・社会保険庁が扱っていた公的年金の記録のうち、保険加入者が年金保険料を納付したにもかかわらず、社会保険庁が納付を記録しておらず、公的な納付記録が一切残っていない年金。

消えた年金の多くは、1997年に導入が開始された「基礎年金番号」への移行に当たり、過去の記録からのデータ移行漏れ、あるいは単純な入力ミスなどによって発生したとされる。管理が行き届いていないデータは消えた年金を含めて5000万件に上るとされ、2012年現在も問題解決の見通しが立っていない。

消えた年金は、2007年に発覚した「年金記録問題」の一端として発覚した。2000年代半ば以降、複数の不祥事が発覚していた社会保険庁は、2009年に廃止が決定され、「日本年金機構」に引き継がれることとなった。