2013年1月30日水曜日

羅老号

読み方:ナロごう
別名:ナロホ
別名:羅老
別名:ナロ
別名:NAROHO

韓国が運営する、人工衛星の打ち上げロケットの名称。ロシア製の打ち上げロケット「アンガラ」を土台として開発されている。アンガラを下段とし、上段に韓国製ロケットを搭載した2段構成となっている。全長は上下段合わせて約33メートル。

2009年に、羅老1号機の打ち上げが行われた。羅老の初号機であり、これが韓国初のロケットの打ち上げとなった。順調に上昇を続けたが、搭載していた太陽観測衛星を衛星軌道に乗せることができず、打ち上げは失敗に終わった。

2010年には羅老2号機が打ち上げられたが、羅老2号は上昇中に通信途絶し、初段部分が爆発して、打ち上げに失敗した。

2012年には、3度目のミッションとなる羅老3号機の打ち上げ計画が進められた。9月時点で2012年10月中の打ち上げ実施が予定されたが、発射直前に不備が見つかり延期された。2012年11月29日に2度目の打ち上げが試みられたが、発射直前に不具合が感知され、再度延期となった。

羅老3号が3度目の打ち上げに向けて調整を進めているさなかの2012年12月12日、北朝鮮がロケット「銀河3号」を打ち上げ、人工衛星的な物体を軌道上に投入することに成功したと発表した。このロケットは事実上のミサイルであると見られている。

2013年1月30日午後に羅老3号機の打ち上げが実施された。同日夕方までに、人工衛星を目標の軌道に投入することに成功したことが韓国政府から発表されている。

関連サイト:
韓国初の宇宙ロケット打ち上げ、人工衛星軌道に投入確認 - CNN.co.jp  2013年1月30日