2013年1月30日水曜日

海神神社の銅造如来立像

読み方:かいじんじんじゃのどうぞうにょらいりゅうぞう
別名:海神神社所蔵銅造如来立像

長崎県対馬市の海神神社が所蔵している、銅製の如来立像。像高約38センチメートル。1974年に国指定重要文化財に登録された。

銅造如来立像は頭部が大きく、頭身が目立って低い姿を特徴とする像で、様式や鋳造技法などから、統一新羅王朝で製作されたものであることが判明している。製作時期は8世紀と推定されている。

重要文化財に登録された当時、銅造如来立像は時価1億円と鑑定されたとという。

この銅造如来立像は海神神社の宝物館に収蔵されていたが、2012年10月に盗難に遭った。その後、2013年1月に韓国で発見された。韓国の窃盗団が盗み、観音寺の観世音菩薩坐像などと共に韓国に運んだという。

2013年1月30日現在、発見された文化財数点は韓国警察のもとに回収されている。鑑定などを経た後、国際法に基づいて返還される見通しとなっているが、韓国紙の中央日報や朝鮮日報は、この像が倭寇の時代韓半島から略奪されたものである可能性もある、などとも述べている。

関連サイト:
長崎県の文化財 銅造如来立像(海神神社) - 長崎県
<対馬の仏像窃盗>倭寇の侵略が深刻だった地域…略奪品だった可能性も - 中央日報日本語版 2013年1月30日
盗まれた銅造如来立像、統一新羅全盛期の最上級作品 - 朝鮮日報日本語版 2013年1月30日