2012年10月12日金曜日

児童婚

読み方:じどうこん
英語:Child marriage

年少者の結婚。もっぱら、18歳未満の女性が嫁ぐことを指して用いられる。現代でもアフリカなどで多く行われている慣習であり、ユニセフをはじめとする各機関から問題視されている。

ユニセフの報告によれば、2007年の調査において、当時20~24歳だった全世界の女性のうち、6000万人以上が、18歳よりも若い時期に結婚したとされる。また、国連人口基金が2012年10月に発表した報告書では、2010年の調査においては児童婚した20~24歳は6700万人に上ったという。これは全世界の同年齢の女性の約3分の1に相当する。

調査対象を20~49歳の女性に拡大すると、児童婚で結婚した女性は4億人に上るという。

児童婚は、南アジアや南アフリカに多く見られ、より貧しい地域、より貧しい家庭ほど、その割合が増えるという。特にニジェールやバングラディシュでは過半数の女性が児童婚によって結婚しているとされる。

児童婚の多くは本人の意思を無視して取り決められる強制的な婚姻であり、十分に成長していないうちに妊娠、出産させることで健康上のリスクを高める他、教育の機会を妨げ、夫からの暴力、虐待を受けやすいなどの問題があると指摘されている。

関連サイト:
ユニセフ 主な活動分野4 子供の保護 - 児童婚