2012年10月3日水曜日

現金給与額

読み方:げんきんきゅうよがく

現金給与の総額であり、所得税や社会保険料などを控除する以前の段階の額のこと。労働統計において用いられる用語。

現金給与額は現金で支給された給与が全て含まれる。基本給に加えて、残業手当、通勤手当、皆勤手当といった各種手当も含まれる。賞与や一時金などの特別給与も含まれる。現物で支給された給与は含まれない。

現金給与額は定期給与と特別給与に分類される。定期給与は、労働契約などであらかじめ定められた基準に基づき算出・支給される給与を指す。特別給与は、一時的または突発的に支給される給与を指す。ボーナスは特別給与に該当する。

定期給与は、時間外勤務手当や休日出勤手当といった超過労働に対する給与(超過労働給与)を含めるか否かによりさらに区分される。超過労働給与は「所定外給与」と呼ばれる。定期給与から所定外給与を除いたものを「所定内給与額」という。

現金給与額の他に「現金給与総額」という語も用いられる。現金給与総額は、現金で支給された定期給与と特別給与の合計額と定義され、現金給与額の概念と一部重複する。

関連サイト:
毎月勤労統計調査で使用されている主な用語の説明  - 厚生労働省
労働統計用語解説 - 独立行政法人労働政策研究・研修機構