2012年10月10日水曜日

Gゼロ

読み方:ジーゼロ
別名:G0
英語:G-zero

「世界の主要国」の代名詞であるG7、G8、G20などの語になぞらえて、21世紀の「国際的にリーダーシップをとる国がいない」世界情勢を表す語。

19世紀は、英国が世界の主導権を握っていた。20世紀に入ると米国が英国に取って代わった。20世紀後半、世界的に不況や金融危機が広がる中で、先進国の首脳が集まって経済的課題について議論し合う「主要国首脳会議」が開かれるようになった。

主要国首脳会議は、日米英独仏の「G5」に始まり、伊を加えた「G6」、加を加えた「G7」、露を加えた「G8」と拡大していった。さらに新興経済国11か国が加わり「G20」となった。

今後、経済大国として台頭してきた中国と米国の2国による「G2」になるとも予測されている。

ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版紙上で、草野豊己は、「本来、先進国と新興国が混在するG20が機能することなどない」と指摘し、舵取り役が不在のGセロの世界では「さまざまな軋轢(あつれき)が発生するだろう」と予測している。

関連サイト:
【識者に聞く】ファンドが見据える世界経済の「Gゼロ」時代=草野豊己氏 - ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版